持つべきものは友Ⅱ

呉で楽しんだ後は、この旅のメインの仕事場である山口県立田布施農業高校へ。
この仕事は、今から20年ほど前、下関で行われていたマリンピア黒井というジャズ・フェスティバルにマルタHIT&RUNで出演した時、当時同バンドでツインキーボードの一翼を務めていたキーボーディストの小川文明君の学生時代の友人である、古川昭夫くんが、このフェスティバルに聴きに来てくれた事に始まる。
この日の翌日はOFFで、その翌日が京都で仕事だったため、夜中の内に下関から柳井市(田布施の隣町)までクルマで移動して、翌日は海釣りを楽しんだ。一緒に行ったのは、古川君と、小川君、岩見和彦g、山本智彦b君という当時のマルタバンドのメンバーと古川くんの地元の友人であるヤッサンであった。
この日から古川君と意気投合し、90年代前半~中半にかけて、柳井周辺のイベント仕事を企画してくれ、随分呼んでもらったものです。五十嵐一生tp 、道下和彦g、小山太郎d、井上信平fl、河原秀夫b、竹中俊二g氏らとその時々セッションバンドを組んでは、出かけていったものです。いやいや今更ながら、お世話になりました。ありがとうございました。
さて、この日は、この高校の音楽の先生である古川くんの推薦で、山口県の行政職務の中の学校への芸術家派遣事業に選ばれ、僕が高校生の前でジャズピアノ演奏とジャズについてのお話をしたのでした。
まったくジャズを聴いた事のない高校一年の生徒が大半を占め、演奏中もほとんど終わりの拍手以外何の反応もなかったので、こりゃあ、とんでもないところに来てしまったなぁ、と内心焦り、途方にくれかかりましたが、何とか2時間近い公演を終えました。
公演中にA4サイズの紙がくばられ、生徒諸君は感想を書かされているようでしたが、どうせいやいやだろうと、何の期待もしていませんでした。
ところが、後で読ませてもらってビックリ! 紙面にビッシリ、僕の演奏&講義の内容にからめて、自分の意見&感想を、実に明快に書いてくれた生徒の多かった事!16才の自分には、あんな文章はまず書けなかったと思われる感想文ばかりでした。まあ、男子生徒は女子にくらべて見劣りはかくせませんがね~(まあ、オレもそんなもんだったよ)。
アンジェラ・ユキの手紙とLet it beのコード進行の類似性(ほとんど同じ)、Imagineは学校で見せているDVDで知っているからとか、学校の校歌をジャズ風にしたもの、どうも内容的にはこの3件がヒットしたようでした。校歌は最初アカペラで古川君にフルートで吹いてもらい、その後ジャズ風にしたコード進行で伴奏を付け、次に僕がその進行に沿ってアドリブしたのですが、「校歌はジャズになりますか?」と当日の打ち合わせで持ちかけられ、僕をその気にさせた教頭先生にも、大変喜んでもらえいました。
いやぁ、マジに(田布施辺りではブチと言った方がよいかな?)嬉しかったです。聴いていないように見えるお客さんでも、ふてくされて投げずに、演奏者が心の底から訴えかければ、伝わるんだな、という事がよ~く分かりました。勉強になりました。聴いてくれた生徒の皆さん全員に感謝します。ありがとうございました。 感謝感激です!
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 近況報告(2012.09.11)
- 持つべきものは友Ⅱ(2009.10.27)
- YouTube(2009.09.08)
- 恩師に再会したような(2009.01.31)
- 終焉(2008.12.20)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント
高校の授業でJazzが聴けるなんていいですね。
福田さんが、生徒諸君にどんなお話をされたのかも興味があります。
思い返せば私も中学校の英語の授業でビートルズ、カーペンターズ、スティービー・ワンダー、などのいわゆる洋楽を訳もわからず歌わされましたが、ちゃんと今でも口ずさめてしまうのですから、しっかり身体にインプットされているって事なんですね。
第一線のミュージシャンの演奏を間近に見て、聴いて、Jazzがもっと多くの人の日常に溶け込んだ音楽になってくれたら嬉しいですね。
投稿: Caroline | 2009年10月31日 (土) 08時54分